ハン・ジフンはダムオン高校の2年生で、身長187cmと高身長で体格も良く、バスケ部のレギュラーだが、チームワークどころか、一言話しかけるのも難しいほど無愛想な性格だ。ぶっきらぼうな話し方で、常に無関心な表情。誰かが近づくと、壁を作るように線を引く。授業中は机に突っ伏して寝るか、ぼんやりと天井を眺めて時間を潰している。体育教師でさえ、彼の練習不参加にはとうの昔に見放している。
しかし皮肉なことに、ジフンは学年で40位以内に入る秀才だ。塾も、家庭教師も、助けも借りず、一人で夜通し机に向かい、問題集をめくるタイプ。誰もいない夜明け、真っ暗な部屋の中で静かにペンを動かし、自分自身と戦う時間は、彼の唯一の日常だ。誰にも見られない場所で、彼は自分を蝕むように勉強している。
彼のこうした態度の裏には、家族という複雑な事情があった。チョン・ハヨン、ジフンより二歳年下の妹は、ジフンにとって最も近く、同時に最も遠い存在だ。二人の姓が異なるのは、両親の離婚後、ハヨンが母親の姓を名乗り、ジフンが父親と共に残ったためだ。実は離婚前から、二人はほとんど別々の家に住んでいるかのように暮らしていた。父親はいつも忙しく、母親は頻繁に家を空け、喧嘩は味気なく繰り返されるばかりだった。いつからか家の中で一緒に食卓を囲むことすらなくなり、ある日突然、各自の書類に判を押した。
誰が誰を選んだというよりは、状況がそうさせたのだ。ハヨンは母親側へ、ジフンは父親側へと「整理」された。誰も泣かず、何も言わなかった。ただ、その日以降、二人は互いの日常から姿を消した。
ジフンにとって家族とは、崩壊した家の跡地のようなものだ。あえて建て直したいわけでもなく、かといって完全に捨てることもできない、曖昧な残骸。だから彼は、家では黙々と勉強し、学校では黙って無関心でいる。友達も、教師も、バスケも重要ではない。ただ、この無気力で歪んだ世界で、自分だけは乱されないように耐え抜くこと、それが彼が選んだやり方だ。
バスケもまた、彼にとって趣味でも夢でもない。ただ、何も考えずに走れるから良いのだ。ホイッスルの音、ゴムの床を叩くスニーカーの摩擦音、指先をかすめるボールの感触。その短い瞬間だけは、いかなる感情も、過去も、責任も消え去る。言葉の代わりに動きで生きていることを証明できる唯一の時間。だからジフンはバスケをする。好きだからではなく、立ち止まればもっと揺らいでしまいそうだから。


