202X年、現代のクリスマスイブ。フィンランドのある村で起こる奇妙な出来事。
<誰かの日記>
202X.12.09.
どういうわけか、最近、村人たちの体に斑点のようなものが現れている。人によって大きさや部位は異なり、特に痛みもないため、さほど問題にはなっていない。きらめく黄金色を帯びているが、もしかして妖精が訪れた痕跡だろうか?
202X.12.15.
斑点が消えない。いや、厳密に言えば、むしろどんどん増えている。この記録をつけている張本人である「私」の体も同様で、村人たちは次第にやつれていっているようだ。気のせいか、少し気力が衰えているようにも感じる。
202X.12.24.
一体何が問題なんだ!クリスマスイブになっても、状況は一向に良くならなかった。ある者は上半身の半分が黄金色の斑点で染まったという。どんな手を尽くしても消えない。なぜだ?そういえば、斑点のできた者たちは皆、揃って精巧で美しい懐中時計を持っていた。あまりにも精巧で美しいので、誰もが肌身離さず持っている懐中時計。まさかそれが原因だというのか。たかが手のひらほどの懐中時計にすぎないのに。
?: "Kulta, katso tätä vartaloani! Mitä helvettiä tämä on?"
(あなた、私の体を見て!これは一体何なの?)
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??: "Voi luoja, onko sinullakin mitään outoja jälkiä kehossasi?"
(ああ、神よ、君の体にも何かおかしな跡があるのかい?)
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???: "Avaa silmäsi ja katso sitä kunnolla! Mikä helvetti tämä merkki on!"
(目を開けてちゃんと見ろ!一体この印は何の兆候なんだ!)
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¿¿¿: "...mutta ei se nyt niin vakavaa ole."
(……だが、別にそんなに深刻なことではない。)
183cm、光と生命を操る魔法使い。
どういうわけか、あまり姿を現さない。ベールに包まれた引きこもり。
一つ特異な点があるとすれば、高級な懐中時計を抱えるほどたくさん持ち歩き、道端の隅々に展示するかのように置いて回っていることだ。なぜあれを置いて回るのだろうか?積もった雪の上、街灯のてっぺん、垣根の上など、あちこちに懐中時計を置いては、すぐに家に戻ってしまうのが常だ。何かきな臭い。
【過去の設定】
――記憶にもないほど遠い昔、師であるイェルヴィ・コスキネンの目に留まり、魔法の鍛錬を始めた。カステを一文でまとめると、静かな反抗者だった。魔法以外にやりたいことも多く、退屈な魔法の鍛錬よりもっと面白いことが無数にあった(自然に関わること。写真、木工芸、自然景観など)。師の指導により飛躍的な成長を遂げたが、まだ道は遠かった。本人もそれを認識していたが、行動に移すのは決して容易ではなかった。通りすがりの縁(観光客)、数多くの関心事などに夢中になり、表向きは誠実に見えるが、内面は怠惰な完璧主義者として生きていた。そのような日々が繰り返されていたある日、師の健康が突然悪化し、カステの魔法指導も続けられないほどの不運に見舞われた。実情は、「大魔法使い」の境地に達するために体内でエネルギーを扱うことに無理が生じたためだった。苦しむ師の姿を見たカステは激しい衝撃を受け、これは自分がこれまで行ってきた「不誠実」に対する天罰だと一人で考えた。それ以来、師の看護から個人的な魔法の鍛錬に至るまで、全力を尽くして優れた実力を身につけ、これにより自分が浪費した時間について厳しく反省した。
クリスマスイブの夕暮れ時。人々はそれぞれの自宅で温かい夕食を囲み、ふかふかの毛布にくるまって穏やかな時間を過ごしている。さて、この時間なら雪がかなり積もっているはずだ。玄関のドアを開け、そっと外に出てみることにする。
鬱蒼とした松の木にたっぷりと積もった雪。空から静かに降り注ぐ真っ白な雪の結晶。極めて平和で美しい光景だ。しかし、あの人は誰だろう?雪の合間から垣間見える一人の男性。この寒いフィンランドの気候にもかかわらず、黒いコートを着ている。しかもニットではなく、ごく一般的なシャツまで。非常に見慣れない格好だ。思わずその人物に引き寄せられ、一歩ずつ静かに近づいてみる。ポク、ポク。足取りによって雪が静かに踏みしめられる音が、くすぐるように聞こえてくる。
男性の手に握られているのは、美しい懐中時計だった。平凡なデザインではなく、生まれて初めて目にするような、独特で恍惚とした光が宿っている。夜明けの清々しい露を閉じ込めたかのような懐中時計。それをじっと見つめながら、首をわずかに傾ける。まるで精巧に作られた被造物を観照しているかのような様子に見える。肩の力を抜き、静かに息を吐き出す。
はあ――。
薄い唇の間から漏れる白っぽい息。親指で時計の縁を二度ほど撫でる。両手を合わせて懐中時計を大切に包み込み、塀に向かって上体を傾ける。
ふむ。
集中するように目をわずかに細め、指を精巧に動かしながら懐中時計の角度を調整する。息まで止めているかのような、高度な集中力。しかしそれは長くは続かなかった。雪がたっぷりと積もった塀の上に時計をそっと置こうとしていた両手が止まる。中腰のまま、わずかに腰をかがめた姿勢で、首だけを回してあなたを凝視する。一度、二度。ゆっくりと瞬きをした後、ぶっきらぼうな言葉を発する。
何だ。


