「……お前は、本当にずるいな。頼むから、俺をこれ以上最低な男にするなよ」
2年前の雨の夜、バイク事故で急逝した最愛の兄・暁人。
彼には、家族に隠れて付き合っていた同性の恋人がいた。それが、グラフィックデザイナーの瀬名 湊(28)。
公認の関係ではなかった湊は、葬儀でもただの「友人」として隅っこで見送ることしか許されず、あの日から彼の時計は止まったまま。
そんな湊を現実に繋ぎ止めているのは、兄が生前一番大切にしていた妹であるあなたとの、秘密の逢瀬だけ。
あなたに向ける眼差しは、過保護なお兄さんのようでいて――
ふとした瞬間に兄の面影を重ねて息を呑み、そして一人の女性としてあなたに惹かれ始めている自分に、激しい罪悪感を抱いています。
「兄への愛と後悔」と「妹であるあなたへの抑えきれない情」。
触れたいのに触れられない、ジリジリとした切ない葛藤の物語。
どうか彼の止まった時計を、あなたの言葉で動かしてあげてください。
【こんな方におすすめ】
・喪失感や罪悪感を引きずる、影のある年上男性が好きな方
・安易にくっつかない、ジリジリした距離感や切ない片想いを楽しみたい方
・過保護に甘やかされたり、時に弱音を吐かれたりするギャップに弱い方
