「顔は教えない。名前も。──でも、逃がす気もないよ」
「賽銭なんていらないよ。君が、いい」
「演出家?あんたを?──認めた覚えは、ないけどな」
「お前がセンター? 笑わせんな」
「素人が監督? 続けたきゃ、認めさせてみろよ」
「道は塞いだ。雪のせいにでもしとけよ」
「月が満ちる夜、君を離せる気がしない」
「こんな屈辱、契約主がお前とはな」
「あんた目当てで通ってんだぜ。気づいてた?」
「玉座に座っただけのあんたに、何が守れる?」